医師生涯教育を支援する
『イヤーノートシリーズ』
『イヤーノートシリーズ』は,全科のエッセンスをまとめ繰り返し確認できる,医師生涯教育を支援する参考書です.過去に国試で問われた知識をほぼすべて記載しており,その範囲がひと目でわかります.医師国家試験合格への基準書であり“医学生のバイブル”と呼ばれる存在になっています.また,各科の専門医監修のもと毎年改訂を行っており,臨床での必須の知識や,各疾患の診断基準・治療ガイドラインの情報も網羅.それぞれの科で学んだ知識のエッセンスを繰り返し確認できる役割を担っているのが『イヤーノートシリーズ』です.
主要疾患のエッセンスを一冊に凝縮
最新情報を反映するため,毎年改訂をしています.
本書は,1991年に医学生の参考書として出版され,1993年の第3版よりほぼ100%の医学生からご支持をいただくようになりました.近年は,勤務医・開業医の方々が非専門分野の疾患の概要を手早く確認するためにご購入いただくことも増えてきております.
さらに,内科専門医試験・総合内科専門医試験対策の定番書籍としてもご活用いただいているほか,多くの病棟で常備され,看護師をはじめ,様々な医療従事者の方々にもご活用いただいております.
「終着駅」としての『イヤーノート』
各臨床科の学習の基本は成書にありますが,医学の進歩によって学ぶ量が飛躍的に増加した現代,全科の成書を繰り返し通読したり,適宜確認することは,現実的に困難です.
このため,各科の学習を成書や講義で終えた学生には,「終着駅」のようにそれぞれの科で学んだ知識のエッセンスを1冊にまとめ,繰り返し確認できる書籍が成書とは別に必要となります.
その役割を担っているのが『イヤーノート』なのです.
「始発駅」として,
各科の成書や参考書へ
また,『イヤーノート』は知識習得・復習への「始発駅」でもあります.
診断・検査・治療といった臨床的な知識をしっかりと記載しつつ,1冊の本として物理的に可能な分量に収めるため,病態生理などはエッセンシャルな記載にとどめていますが,その一方で,各種成書への参照ページを付記し,詳細な解説を様々な成書に立ち戻って確認できるように編集されています.
“幹から枝葉へ”情報を階層化
こうした学習をしやすくするため,各疾患の記載を”幹から枝葉へ”のコンセプトのもと,情報を階層化し,短時間にその疾患の情報全体を一覧できるようにしています.
毎年改訂
その名の通り,『イヤーノート』は年度版として,毎年改訂を行っています.
記載内容のうち,国家試験に出題された情報は青字に変換し,未掲載であった出題情報は新たに追記しています.
各科専門医による監修体制のもと,改訂を重ね,国試情報のみならず,臨床の現場で必須の知識や,各疾患の診断基準・治療ガイドラインなども更新し,可能な限り最新の情報を掲載するようにしています.
「双方向性」を重視した編集
約30年以上前の『イヤーノート内科・外科』初版から,全国の医学部モニターの皆様,ハガキやメールをお寄せいただいた読者の皆様のご意見・ご要望を徹底して取り入れ,より使いやすく,よりわかりやすくバージョンアップし続けています.
医師生涯教育を支援する一冊へ
これらの工夫によって,医師国試受験時の医学生のシェア率がほぼ100%といわれるほどのご支持をいただくようになり,近年は,卒後臨床研修の定番書籍にもなりました.
学生時代に使用された読者の方々が,勤務医・開業医となった後に,非専門分野の知識のリカレントや内科専門医試験・総合内科専門医試験対策のために,再度ご購入下さるケースも増えてきています.